今回もお休みをいただきましてありがとうございました。
結果は11時間13分28秒、男子総合227位でした。
(エントリー総数2,631人、出走2,357人)
もう3回目のハセツネなので写真は撮ってませんが、簡単にレースを振り返ります。
(と思いましたが書いてるうちに長文になってしまいました…いつも以上にとりとめの無い文章になりましたが、箇条書きと思って読んでいただければ。。)

今年は例年よりも時期的に遅めの開催なのでかなり涼しく走る事ができました。
第二関門の月夜見第二駐車場で、午後17時半時点で3℃との情報があったので各山頂は0℃前後だと思います。
しかし走ってるとやはり暑く、レインジャケットを持って走りましたが1回も着ることはありませんでした。
短パンTシャツにアームカバー&カーフガードのスタイルで暑い時はアームカバーをずらして体温調節しました。
昨年のハセツネは鞘口峠でリタイア。先月のUTMFは失格。最低でも完走は絶対条件です。
もう4ヶ月ほど続く左足の痛みによる練習不足は否めません。
でも出るからには10時間切りを狙ってたので最初から突っ込みました。
UTMF同様左足はテーピングで固めて走りました。

前半の断面図です。
ダラダラ登るのだけのイージーなコースじゃんフフンと思ったそこのあなた、確実にやられます。
累積標高差は4,500m以上。断面図に拾いきれないアップダウンが延々と繰り返されます。もう笑うしかないです。
市道山あたりで渋滞もなく快適に登ってると20mぐらい前を走ってた選手が「痛てー!!痛ってーー!!」と叫び始めました。
石に小指でもぶつけたか...関わらない方がいい人か...どっちだろうと思ってたその時、自分の右脚大腿四頭筋に激痛が走りました!!
ハチっす…(´д`)
もう山の中は薄暗く姿は確認してませんし、山の中で蚊以外の何かに刺された事が無いので正確には分かりませんが。。
痛みはレース中はもちろん翌日まで続きました。
腫れが酷ければリタイアも考えましたが、様子を見ながらそのまま走りました。
大腿四頭筋なので下りが特に痛かったです。
第一関門の浅間峠(22.66km地点)をほぼ予定通りの3時間2分で通過。このまま何も無ければ10時間を切れるハズ。
でも練習不足は嘘を付きません。
この第一関門辺りはかなりキツい時間帯でした。
ご存じハセツネはエイドが第二関門の月夜見第二駐車場(42.09km地点)の1箇所のみでしかも水分を1.5L貰えるだけなので行動食など全て背負って走らなければいけません。
もちろんハイドレに2L満タンに入れ、キツくなった時用に缶コーヒーを1本持ってました。三頭山の登りで飲もうと思ってたけど、浅間峠過ぎてソッコー飲みました。
これが効いたのか、復活!
今回のレースは自分には珍しく撃沈と復活の繰り返しでした。
何度走っても初めての事が起きるってのもウルトラトレイルの楽しさですね(^o^)
ヘッドランプは17時前には装着しました。ハセツネは基本的に夜のレースです。
今回は自分が出走した3回の中で一番霧が濃くとても走りにくかったです。(奥宮選手は10回出走で一番走りにくいレースだったと言ってました。)
ガスってる時はヘッドランプを頭に付けてると乱反射して全く見えないので手に持って走ります。
最後の金比羅尾根以外ほぼ手に持ってたような気がします。
ガスってる所は地面も濡れてツルツル滑ります。木の根に足を置くと100%吹っ飛びますので慎重に慎重に…。
この走りにくい中での下りで脚が徐々に削られていきました。
後半の断面図

昨年リタイアした鞘口峠(38.02km地点)を通過する時は少し感慨深かったです。。
鞘口峠を過ぎればもうすぐ水が貰える月夜見第二駐車場です。
この辺りは20人ぐらいの大集団の中に居たのですが、40キロほど走って同じ位置に居るということは大体似たような走力でしかもシングルトラックという事もあり並び順の変化もほぼありません。
その時スタッフの方から「月夜見まであと1kmでーす!」とのお知らせが。
その声に反応した大集団は一気にペースが上がり、何ですか君たちわ伝説でも作りたいのですかと思いつつ大集団に巻き込まれてるので泣く泣くペースアップ(´;ω;`)キツかったよー。。
全員の両眼に「水」と書いてありました(´Д` )
私はというとこの時点でハイドレの中身は500mlぐらい残ってました。
そこで1.5L補給してゴール後も500mlほど残ってたので今回水の消費は3L+缶コーヒーです。
天然水は一度も飲んでません。普段から水分摂取は少ない方ですが、やはり涼しかったからですね。
2回目の撃沈は御前山の登り口です。
内転筋群が攣りそうでした。
ピクピクし始めたのでマグオン投入!
マグオンはホンマに効きます。
しかし今回のレースは練習不足のせいか最初から登りの調子が悪く、ここで登りは捨てると決めました。
登りをあえてゆっくりと登り、下りと平地で走れるよう筋肉温存作戦です。
この作戦はなかなか良かったです。
3回目の撃沈は大岳山の登りです。
ここではマジで内転筋が攣りました。
生まれたての子鹿のように変な格好で喘ぎ声を洩らしつつプルプルと震えながらしばらく一歩も動けませんでした。
夜の山で絶対に出会いたくないタイプです。
念のためマグオンは2袋持ってました。しかしマグネシウムは一度にたくさん摂取すると下痢になります。
下痢か…走るか…二者択一…ドーン!
もちろん迷うことなく走る事を選択しました。下痢は慣れてます←カッコ良くない(結局膨満感はありましたが何とかゴールまで〇ん〇には行かずに済みました。)
マグオンはホンマに効きます。
大岳山の下りで復活!
あとはゴールまで約20キロほぼ下り基調です。
金比羅尾根も前半はまずまず走れましたが、ラスト3キロぐらいで最後の撃沈。
完全に脚が終わりました。
攣る云々ではなく、自分の意思ではもう動かないいつものヤツです。
でも終盤はたまに出会う選手同士励ましあって、あーいいなーこの感じ!って思いながら走りました。ウルトラトレイルの醍醐味でもありますね。
ここまで走ってきた選手たちはライバルではなく仲間です(^o^)
最後は歩くようなペースで走り、何とかゴール。
四年前の記録が12時間17分ですから1時間短縮しました。
少しは成長したのかな…(^_^;)
でも順位は234位→227位とほぼ変わりません。視界が悪かったにもかかわらず。これが四年間での日本全体のレベルUPですね。これはまだまだ上がると思います。
どんな選手が出てくるのか、楽しみですね!(^o^)
最初突っ込んだので抜かされるばかりの苦しいレースでしたが手応えは感じました。
10時間はそんなに遠くないところにあります。
いつか必ず達成します。
そしてゴール後にとても嬉しいニュースが!
広島ではお馴染み我らがおっくん、奥宮俊佑選手が優勝!!
10年間挑戦し続けて、念願の初優勝です。
たぶん日本中のトレイルランナーが喜びました。
私も自分の事のように嬉しかったです\(^o^)/
今回改めて思ったのは、ハセツネはやっぱり特別なレース。
他のレースとはレベルが違います。
まさにトレイルランニングの日本選手権です。
スタッフの皆さんの応援も相変わらず凄い!本当に腹の底から大声で応援してくれます。各山頂から聞こえるあの声にどれだけ助けられるか(ToT)
今回も思いっきり楽しく走らせてもらいました。
また必ず挑戦しますのでその時はよろしくお願いします!!
ありがとうございました!\(^o^)/