2014年 05月 02日
UTMF結果報告(最終編) |


ご褒美のマッサージじゃー!!と意気込んでベッドが用意されてる場所へ行くとスタッフの女性が「ストレッチどうですかー?」と声をかけてきた。
あれ?ストレッチ??
マッサージ… (。。)ショボーン
まぁ、いいか。
「じゃあ、お願いします!」
どっちにしてもやらんよりはマシじゃ!(`ω´ )
文句を言うつもりは無いんです。
その女のコはすごく一生懸命、丁寧にストレッチしてくれました。
ただ…
長い!!
そりゃもうA5時点でタイムは諦め目標を完走に切り替えたけど…でもやっぱり出来るだけ早くゴールしたい。
同じ場所を何回も繰り返し伸ばしてくれます。
そこさっきやったじゃん!なんて小心者の自分はモチロン言えません。
実はスタート当日の朝は4:00に目が覚めてそこから二度寝できませんでした。楽しみで楽しみで…
だからこの時点で37時間寝てない。
何回堕ちかけた事か。。
他のスタッフの方が「◯◯さーん、ストレッチあと2名待ってますよー」と急かしてたのでやはり長かったんだと思います。
20分程やってたかと。
たぶんこのコは俺のことが好きになったんだなと思い(←アホ)丁重にお礼を申し上げ先を急ぎました。
A9を出てしばらく行くと、ちょっとしたご褒美が。
今まで雲がかかってたり、障害物があったりで綺麗に見えなかった富士山がハッキリとその姿を見せてくれました。

しばらく見惚れていましたが、自分にはまだやるべき事が残ってる。
富士山にパワーを貰い、次は竜ヶ岳(1,485m)越えじゃ!
この辺りから2回目の夜に入って行くのですが、自分には来ないんじゃないかなーって思ってたアレが、もれなくやってくる。
そう、幻覚です(°_°)
幻覚はたまに、パッ、パッ、と現れるもんだと勝手に思ってたけど違いました。
見るもの全てが常時幻覚に変わります。
例えば、葉っぱの一枚一枚が全て人の顔に見えます。トイレに行きたくなったらそこら中にトイレが現れます。腹が減ったら小枝が小枝(森永)に見えます…
これはイカンと思い、急いでエスタロンモカ(無水カフェインの錠剤)を飲む。
この時のために3週間カフェイン断ちをしてました。効きが良くなると聞いたので。
今までコーラを我慢してたのもこの時のためです。
コーラにもカフェインは入ってるのでそりゃ飲んだら少しは元気になるだろうけど、エスタロンモカの効き目が薄れるのが怖くて…
おかげでバチーーッ効きました。
本当にすぐに眠気が無くなり幻覚も消えました。
ただ、2時間しか持ちませんでした…(-_-)チーン
エスタロンモカは1日に2回しか飲んではいけません。そして間隔を6時間開けなくてはいけません。
幻覚は登りの歩きで現れ、下りの走りではそうでもなかったような気がします。
何とか持ちこたえてA10本栖湖138.6km地点へ。
ここでもゆば丼おかわり。
もう制御するものは何もありません。
本能の赴くままに食って、走って…
ここからなかなか強敵の本栖湖外輪山を回って青木ヶ原樹海を通るのですが、この辺りの記憶がありません。
幻覚、睡魔と壮絶な闘いをしていたのだと思います。
6時間経ってからもう1度エスタロンモカを飲んだ記憶はあります。
やはり2時間しか持ちませんでした…(-_-)チーン
記憶があるのは樹海を抜けた所でスタッフの方から元気いっぱいに「ここからロードの登り7キロでーす!」と聞いてから。
な…ん…だ…と…
ロード…登り…7キロ…
この3つの単語はここ数年で最悪の組み合わせでした。
この7キロを怒涛のフル歩きで乗り切り最後のエイド、A11鳴沢157.6km地点へ。
エイドに着く前、本気で仮眠しようかと考えていました。
しかしエイドに着くなりそのまま走ろうと決意しました。
外で寝とる…
ここはそんなに大きなエイドではないので、寝る場所が外に設定されてました。
一応ストーブはあるものの外はモチロン極寒です。
ぐーぐー寝てる人はそのまま帰って来ないのではと本気で心配しました。
死ぬよりは走ろうと正常な判断ができましたところで、フィニッシュまで残り11.4km!
その間にも1,355mの足和田山を越えなくてはいけません。
本当に本当に最後まで楽しませてくれます\(^o^)/ワーイ
そして感動的な2回目の夜明け。

最後の、たった2kmの平坦なロード、走り続ける事は出来ませんでした。
完全に脚は終わってた。
歩いて、たまに走っての繰り返し。
ほんまに、ほんまに情けない。。
悔しくて涙が出そうになりましたが、我慢しました。
今までレースと女で泣いたこと無いのが自慢です(・ω・)ノ
こうして僕のUTMF2014は終わりました。
でもこのレースがある限り、必ずまた挑戦します。
次は、次こそは、30時間切りたい。
今回もボランティア、スタッフの皆さん、フェイスブックやメールなどで応援してくれた仲間たち…
本当に、本当に力になりました。
一人では絶対に走れなかった。。
心から、ありがとうございました!
また一から出直します!!

by runplus
| 2014-05-02 22:44
| レース結果報告